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有冬典子さんインタビュー

「私の思う女性性とは」

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どちらかというとアクティブな私は昔から男性性が強いのかもしれません。

ビジョンが走ると無意識にそこに向けて全力を注ぎ、やりとげようとする傾向があります。

獲物を見つけると仕留めるまで腕がもげても走り続ける狩人のようです。

数年前、子宮筋腫がとても大きくなり貧血が続き、子宮全摘手術を医師に勧められました。

婦人系の疾患は我慢や忍耐が溜まったものだと聞きます。

確かに、それまで相当な葛藤を駆け抜けていました。「無理をさせてしまった」と、自分の身体へ申し訳なく思ったものです。

自分の内臓を一つ失うことになるので、丁寧に彼女(子宮)とお別れをしようと思い、ご祈祷のようなことができる友人にお別れの儀式をしてもらいました。

儀式の時、「子宮に、無理を引き受けさせてごめんね、と伝えて」とお願いしました。 すると、その友人がこう言いました。

「えーっとね…子宮がね、『今まで一緒に冒険できて本当に楽しかったよ、ああ面白かった、ありがとう』って言ってるよ」と。

私の主意識が男性性に向きっぱなしだったのに、その全てを暖かく受容してくれ愛してくれていた私の中の女性性の言葉だと直感しました。

手術を終え、彼女とはさよならをしましたが、まだまだ私を支えてくれている女性性は私の中に残っています。

今は自分の中の女性性が人生の主意識にならないかとシフトを試みています。

本当に不器用なのでかなり時間ははかかっていますが、ゆっくりとシフトは進んできている気がします。